「やらなきゃいけないのに、まったく動けない」
「気づけば時間だけが過ぎて、自分を責めてしまう」——
そんな日、ありませんか?
やろうと思っているのに体が動かない。気持ちばかりが焦って、スマホを閉じてもまた開いてしまう。時間ばかりが過ぎていくなかで「またできなかった」と、罪悪感だけが大きくなっていく。
この記事では、そんな“やらなきゃ”に苦しんでいるあなたに向けて、気持ちを少しでも楽にするヒントをやさしくまとめました。
読むだけでも大丈夫。
今、何かを「やらなきゃ」じゃなく、**「読むだけで、少しラクになる時間」**になれたら嬉しいです。
“やらなきゃ”がつらくなるときって、どんなとき?
「やらなきゃ」と思っているのに、どうしても動けない。
気持ちは前に進もうとしているのに、頭も体も止まってしまっている。
そんな状態に陥ると、ますます焦って、ますます苦しくなってしまいます。
特に、責任があること・やらなければ迷惑がかかることほど、「やらなきゃ」の重さは増していきます。
でもそれって、真面目にちゃんとやろうとしているからこそ、しんどくなるんですよね。
やる気が出ないのは、サボりじゃない。脳が“守ろう”としてるだけ
「動けない自分」を見て、「私ってだらしないな…」と責めたくなることもあるかもしれません。
でも、やる気が出ないのはあなたが怠けているからではなく、脳があなたを守ろうとしてブレーキをかけている状態なんです。
心理学的にも、「義務感が強すぎるとやる気は下がる」ということがわかっています。
さらに、やることが多すぎて頭がパンクしそうなとき、脳は“もう無理!”と自動的に動きを止めるようになっています。
つまり、あなたが動けないのは「心と体が頑張ってきたサイン」。
サボっているのではなく、**ちゃんと頑張ってきた結果としての“停止”**なんです。
それだけ頑張ってきたから、今は止まってても大丈夫。
そう思えるだけでも、心がちょっとやわらぎます。
気持ちをゆるめる習慣・考え方
少し心がほぐれてきたら、次にできることは「自分をゆるめる小さな習慣」を持つことです。
気持ちをラクにすることって、すごく小さなことでいいんです。
無理にポジティブにならなくてもいいんです。
ただ、少しだけ“自分を責めるスピード”をゆるめてみること。
たとえば、手を止めてあたたかい飲み物をゆっくり飲んでみる。
リラックスできる香りを楽しんでみる。
テレビやスマホの音を少しだけ遠ざけて、静かな空間で頭の中のモヤモヤを紙に書いてみる。
そんな小さなことの積み重ねが、心にほんの少し余白をつくってくれます。
自分を責める前に、「しんどい理由」を言葉にしてみる
もし少し元気が出てきたら、今しんどくなっている理由に目を向けてみてください。
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寝不足だったからかもしれない
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頼まれごとが重なってキャパオーバーだったかもしれない
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気づかないうちに、自分に厳しすぎたかもしれない
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やらなきゃいけないことの“ハードル”が高すぎて、踏み出せなかったのかもしれない
こうして、「動けない理由」をちゃんと自分で理解できると、不思議と気持ちが整理されて、少しだけ前に進めるようになります。
書き出すだけでもいいし、声に出してもいい。誰かに話せたらもっといい。
「しんどい理由があるんだ」と認めるだけで、責める気持ちは少しずつ静かになっていきます。
そうやって心の中がほんの少し落ち着いてくると、「じゃあ今の自分にできそうなことはあるかな?」と考える余白が生まれてきます。
小さな一歩でも、その気持ちの静けさから生まれた行動なら、きっとあなたを助けてくれます。
完璧じゃなくていい。ハードルはうんと低くていい
そして、何より大事なのが、「完璧じゃなくていい」と自分に言ってあげることです。
最初から100%を目指してしまうと、やる前から気力を消耗してしまいます。
「どうせやるならちゃんとやらないと」と思っていると、余計に始めづらくなるんですよね。
たとえば、
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机の上のごちゃごちゃを1か所だけ整えるでもOK
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返さなきゃと思っていたLINEを1件だけ返すでもOK
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やることリストを1行だけ書いて終わってもOK
あえて“途中でやめる”という選択も、自分を守るためにはとても有効です。
ハードルを低く、低くして、自分をすり減らさない工夫をしてみてください。
何もできない日は、ゼロにならない工夫で十分
本当に何もできない日だってあります。
そんなときに、「せめてこれだけ」と思える行動がひとつでもあると、気持ちは少しラクになります。
たとえば、
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歯磨きだけしたら合格
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単語を1つ覚えるだけでもOK
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ゴミ袋だけ出せたらOK
そうやって、「ゼロじゃなかった自分」を認めてあげることが、しんどい日の自分を救う小さな方法です。
大事なのは、何ができなかったかではなく、何ができたかに目を向けること。
できたことがほんの少しでもあれば、それはもう立派な前進です。
やりたいことを後回しにしていると、心はどんどん疲れていく
「やらなきゃいけないこと」がたくさんあって、「やりたいこと」はいつも後回し。
そんな日が続いていると、自分でも気づかないうちに、心がすり減っていくことがあります。
「やりたいことは、ごほうび」
「まずはやるべきことが終わってから」
そう思ってがんばってきたからこそ、今しんどくなっているのかもしれません。
でも本当は、やりたいことって“ごほうび”ではなく、エネルギーの補給なんです。
ほんの1分でも、「やりたいこと」を先にやってみる
たとえば、
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好きな曲を1曲だけ聴く
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読みかけの本を1ページだけめくる
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SNSでお気に入りの猫動画を1本だけ見る
たったそれだけでも、少し元気が戻ってくることがあります。
「やらなきゃ」が多いからこそ、その前にちょっとだけ“自分にやさしい時間”を入れる。
それはサボりでも逃げでもなく、**“ちゃんとやるために必要なこと”**なのかもしれません。
「やらなきゃ」が減らなくても、自分を後回しにしないで
やることが多すぎて、「やりたいことは明日でいいや」と思いがちな日こそ、
その“明日”はなかなか来ないものです。
だからこそ、今日のうちに、ほんのひと口分だけでも自分の心に栄養をあげる。
それが、次の一歩を動かすエネルギーになります。
やらなきゃ→やってもいい、に変えてみる
ここまで来たあなたなら、少し気持ちが落ち着いてきているかもしれません。
そんなとき、ぜひ試してほしいのが、言葉の変換です。
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「やらなきゃ」を「やってもいい」に
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「しないとダメ」を「できたらいいな」に
言葉のハードルを下げることで、心の重さがスッと軽くなることがあります。
やらなくてもいいなら、ちょっとやってみようかな——
そう思えたときが、あなたにとってちょうどいい“動けるタイミング”なのかもしれません。
まとめ|自分に優しくなろう
「やらなきゃ」がしんどくなるのは、それだけあなたがまじめで、がんばり屋さんだから。
でも、がんばれない日があっても、それは「がんばらなかった日」じゃなくて、**「ちゃんと自分を守った日」**なんです。
完璧じゃなくていい。途中まででいい。できない自分をゆるしていい。
そして、「今の自分にできること」を、やさしく選んであげてください。
少しでも気持ちが軽くなれば、うれしいです。