子ども会の連絡文は、行事やお知らせのたびに必要になるものですが、「いざ書こうとすると何を書けばいいのか分からない」「形式ばりすぎず、でも失礼のない文章にしたい」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、子ども会で使える案内文の例文をシーン別にご紹介します。行事案内、集金依頼、保護者への協力依頼、延期や中止の連絡、お礼メッセージまで、すぐに使えるテンプレートとして活用できます。
ご近所や学校関係など、保護者同士のつながりの中でも使いやすい、ほどよく丁寧で自然な言い回しにまとめています。
子ども会の案内文の基本構成とポイント
挨拶文や時候の言葉の使い方
子ども会の案内文では、冒頭に簡単な挨拶文を添えることで、読み手にやわらかい印象を与えられます。時候のあいさつは季節によって調整してもいいですが、略式の挨拶でも失礼にはなりません。
例:
・いつも子ども会活動にご理解・ご協力をいただきありがとうございます。
・日々お忙しい中、子ども会活動にご協力いただき感謝申し上げます。
要点を伝えるための工夫
「いつ・どこで・誰が・何を・何のために・どうする」を明確に記載するのが基本です。とくに子ども会では、子ども本人だけでなく保護者の参加が必要になる場合もあるため、協力依頼の有無や持ち物の明記も忘れずに。
長文になりすぎないように、箇条書きや改行で見やすくするのもポイントです。
季節ごとのあいさつ文例集(冒頭に使える一文)
案内文の書き出しに迷ったときに使える、季節に合ったあいさつ文の例を紹介します。
春(4月〜6月)
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新年度が始まり、何かと慌ただしい毎日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
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木々の新緑がまぶしい季節となりました。
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入学・進級を迎えられた皆さま、おめでとうございます。
夏(7月〜9月)
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梅雨の晴れ間がうれしい季節となりました。
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暑さが日に日に厳しくなってまいりましたが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。
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夏休みも始まり、にぎやかな日々をお過ごしかと思います。
秋(10月〜11月)
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朝晩の冷え込みに秋の深まりを感じるようになりました。
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木々が色づく季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
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運動会など行事の多い時期ですが、体調など崩されていませんでしょうか。
冬(12月〜3月)
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年の瀬も近づき、何かと忙しい時期となってまいりました。
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寒さが厳しくなってきましたが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。
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新しい年が皆さまにとって良い一年となりますようお祈り申し上げます。
子ども会の案内文 例文集
イベント開催のお知らせ文(例:夏祭り・クリスマス会)
夏休みに入り、子どもたちの元気な声が聞こえる季節となりました。日頃より子ども会活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。
さて、今年度の【夏祭り】を以下のとおり開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。
日時:〇月〇日(〇)午前10時~正午
場所:〇〇公園(雨天時は〇〇集会所)
内容:ゲームコーナー、かき氷、工作など
持ち物:帽子、水筒、名札(必要に応じて)
安全管理のため、当日は保護者の付き添いをお願いいたします。ご協力よろしくお願いいたします。
集金のお願い文(例:行事費・プレゼント代)
年の瀬も近づき、あわただしい毎日が続く中、子ども会活動にも変わらずご協力いただいておりますこと、心より感謝申し上げます。
さて、【クリスマス会】に向けて、プレゼント代の集金を行います。お手数ですが、以下のとおりご対応をお願いいたします。
金額:お子さま1人につき〇〇円
提出期限:〇月〇日(〇)まで
提出方法:〇〇さん宅ポスト/当日役員に手渡し
どうぞよろしくお願いいたします。
保護者への協力依頼文(例:当番・差し入れ)
日々お忙しい中、子ども会活動にご理解とご協力をいただき、また行事のたびに温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
〇月〇日に予定している【お楽しみ会】にあたり、保護者の皆さまにご協力のお願いです。
当日の運営サポート(受付・誘導など)を1時間ほどお願いできる方を募集中です。ご都合がつく方は、〇月〇日までに役員までご連絡いただけますと助かります。
また、当日の差し入れ(お菓子や飲み物など)も大歓迎です。無理のない範囲でご協力をお願いいたします。
延期・中止のお知らせ文
このところ天候の変わりやすい日が続いておりますが、皆さまにはいつも子ども会活動に温かいご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
お知らせしておりました〇月〇日の【遠足】は、天候不良が予想されるため、残念ながら中止とさせていただきます。
楽しみにしてくださっていたお子さま・保護者の皆さまには申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
※予備日での再開催は現在未定です。決まり次第、改めてご案内いたします。
行事後のお礼メッセージ文
先日は【ハロウィンイベント】にご参加いただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、子どもたちの笑顔があふれる、にぎやかで楽しい一日となりました。
準備や片付け、差し入れなど、保護者の皆さまにもたくさんのご協力をいただき、心より感謝申し上げます。今後も、子どもたちにとって思い出に残る活動を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
案内文を配布する際の注意点
紙とLINEの文面はどう使い分ける?
回覧やプリント配布が基本でも、最近はLINEやメールで連絡を補足するケースも増えています。印刷する場合は少し丁寧な文体に、LINEでは要点を簡潔にまとめるなど、場面に合わせて使い分けましょう。
たとえば、LINEでは以下のように情報を整理しつつ、改行して伝えると効果的です。
【夏祭りのお知らせ】 日時:〇月〇日(〇)〇時〜 場所:〇〇公園 持ち物:水筒・帽子・名札 ※保護者の付き添いをお願いします お時間合えば、顔を出していただけたらうれしいです!
このように、行事名と必要事項を整理したうえで、「お時間合えば、顔を出していただけたらうれしいです」などのひとことを添えると、押しつけがましくなく、あたたかなお誘いになります。
役員・保護者に負担感を与えないコツ
案内文にはつい「ご協力ください」「お願いします」が多くなりがちですが、感謝の言葉や選択肢を添えることで、読まれる側の心理的な負担を減らすことができます。
例:
・「ご都合がつく方はぜひ」
・「無理のない範囲で」
・「いつもありがとうございます」
ちょっとした配慮の一文が、スムーズな関係づくりにつながります。
まとめ
子ども会の案内文は、行事のたびに何度も作成する機会がある一方で、文面の形式に悩むことも多いものです。
基本の構成を押さえつつ、季節のあいさつや感謝の気持ちを添えることで、読む側にも伝わりやすく、温かみのある連絡になります。
今回ご紹介した例文は、行事の案内や集金、保護者へのお願いなど、幅広い場面で応用できます。LINEなどで送る際は、要点を簡潔にまとめ、やさしいひとことを添えるとより丁寧な印象になります。
少しの工夫で、負担なく伝わる案内文に仕上がりますので、ぜひご自身の活動に合わせて使ってみてくださいね。