駐車場でのトラブルは意外と身近なもの。
注意したいけど、直接は言いづらい…という場面も多いのではないでしょうか。
そんなときに使えるのが、メモや張り紙での伝え方。
本記事では、トラブルを避けつつも、しっかりと気持ちが伝わる文例をご紹介します。
よくある駐車トラブルの例
- 月極や契約スペースへの無断駐車
- 駐車位置の勘違い(番号違いなど)
- 通行の妨げになる停め方
- はみ出し駐車や隣車への接触リスク
ちょっとしたミスから悪質なマナー違反まで、状況はさまざまです。
注意メモの書き方とマナー
感情的な表現は避ける
「迷惑です」「やめてください!」など強い表現は、相手の反発を招くことも。
まずは冷静かつ穏やかな言葉で伝えることが大切です。
相手が気づいていない前提で
「番号をお間違えかもしれません」「ご確認ください」など、相手のミスを責めずに伝える表現が効果的です。
とくに「お気づきでないかもしれませんが…」といったフレーズは、やんわりした言い回しとしてよく使われます。
ただし、言い方によっては“上から目線”や“皮肉”と受け取られる可能性もあるため注意が必要です。
不安な場合は「ご確認ください」「番号のご案内です」など、より中立的な表現を選ぶと安心です。
防犯意識も忘れずに
ナンバーや個人情報は書かず、誰が書いたか分からないようにしておくのが基本です。
防犯カメラの有無に応じて表現を調整するのもポイント。
張り紙とメモの違いと使い分け
「注意メモ」と言っても、実際にはワイパーに挟む短いメモと掲示用の張り紙があります。
- メモは一時的な伝言として使いやすく、相手にだけ伝えたいときに便利。
- 張り紙は複数回の無断駐車や継続的な注意喚起に向いています。
ただし、張り紙を掲示する場合は、管理者の許可を得ることや、掲示期間の配慮も必要です。
状況別|注意メッセージの例文集
やんわり伝えたいとき
こちらの場所は契約スペースとなっております。
ご確認のうえ、お車のご移動をお願いいたします。
駐車スペースの番号をお間違えの可能性がございます。
お手数ですが、番号のご確認をお願いいたします。
一言メモで伝えるなら:
契約スペースです。ご確認をお願いいたします。
丁寧に注意したいとき
ご案内させていただきます。こちらは契約者専用の駐車スペースとなっております。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。
ご利用の際は、駐車位置にご注意いただけますと助かります。
一言メモで伝えるなら:
契約者専用です。ご協力をお願いいたします。
はっきり伝えたいとき
無断駐車はお断りしております。
すぐにご移動をお願いいたします。
こちらは契約者専用スペースです。
繰り返し駐車される場合、管理会社または警察へ相談させていただきます。
一言メモで伝えるなら:
無断駐車は通報対象となります。
注意メモを残すときのポイント
- SNSやネットに晒さない
→ 車両写真や注意メモをSNSに投稿すると、名誉毀損やプライバシー侵害につながるおそれがあります。冷静に、直接の対処を心がけましょう。 - ワイパーに挟む場合は飛ばされないように
- 紙はコピー用紙程度でOK(付箋は剥がれやすい)
- 雨天を考慮し、ビニール袋に入れても◎
- 防犯カメラがある場合は、“録画中”の文言を加えると効果的
- 粘着跡が残る素材(ガムテープ・強粘着シールなど)は避ける
→ 車体を傷つけたり、さらに相手を刺激してしまうおそれがあります
無断駐車を防ぐための予防策
そもそも注意メモを書く前に、予防的な工夫をしておくことでトラブルを防げるケースもあります。
- 駐車スペースに「契約者専用」「〇〇番専用」などの札を掲示する
- ポールやチェーンなどで物理的に区切る
- 防犯カメラや「録画中」ステッカーを貼っておく
目に見える対策をしておくと、“うっかり停めた”を防ぎやすくなります。
トラブルになってしまった場合の対処法
直接対話は避ける
怒りやすい相手に対して直接伝えると、かえって悪化する可能性があります。
管理会社や町内会を通して対応してもらうのがベターです。
証拠を残しておく
写真やメモのコピーなどを保管しておくことで、
必要なときに冷静に状況を説明できる材料になります。
繰り返される場合は相談先を変える
- 月極駐車場 → 管理会社へ
- マンション内 → 管理人や管理組合へ
- 私有地への駐車 → 警察(生活安全課)に相談
「私有地だから警察は対応しない」と思われがちですが、状況次第では対応してくれることもあります。
まとめ|冷静・丁寧に伝えることが第一歩
駐車トラブルは、誰にとっても起こりうる身近な問題です。
だからこそ、最初の対応で相手との関係やその後の展開が大きく左右されます。
相手に気づいてもらうことを第一に、冷静かつ穏やかな言葉選びを心がけましょう。
強い言い回しや感情的な行動は、かえって事態を悪化させることもあります。
それでも解決しない場合は、一人で抱え込まずに管理者や警察などの専門窓口に相談することも検討してください。
落ち着いた対応が、トラブルの拡大を防ぐカギになります。